会長挨拶
ご挨拶
このたび、第25回日本臨床毛髪学会学術集会を開催させて頂くことになりました。伝統ある本学会を東京女子医科大学八千代医療センター形成外科が担当させて頂くことを、大変光栄に存じております。
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しましては、未だに完全な収束が見通せない状況が続いております。全国各地で、新型コロナウイルス感染症対応にご尽力されている全ての医療者の皆様に心より敬意を表します。
当初、本学術集会は2020年11月28日・29日に笹川記念会館で開催予定でしたが、COVID-19の感染状況に鑑み、参加者の皆様の安全確保と感染拡大防止を考慮して、現地開催でなく、Web開催(2020年11月30日~2021年1月18日の期間の演題オンデマンド配信)で行うことにいたしました。
さて、今回の学術集会のテーマは、「毛を感じる、生かす」とさせて頂きました。本学会には、毛に様々な思いとこだわりを感じて、毛を生かす・育てる医療に心血を注がれた先生方が集っております。また、生き生きと育った毛を感じることは、治療を受ける患者さんにとりましても、診療に携わる者にとりましても大きな喜びになると思います。
これまでの内科的治療および外科的治療の検証と今後さらなる発展が期待される毛髪研究を含めた毛に関する医療に関わる様々な情報をご提供し、参加される皆様にとりまして、今後の診療・研究に役立つ有意義なものにしたいと存じます。
招待講演では、日本医科大学抗加齢予防医学講座の高田弘弥先生に「メカノバイオロジーを応用した新しい発毛治療」に関するご講演をお願い致しました。さらにパネルディスカッションとして瘢痕による禿髪を最小限にする「頭髪部縫合法の工夫」、睫毛の再建および育毛を含む「睫毛治療」、そしてシンポジウムとして医療承認を取得した機器による「脱毛レーザー治療」を企画いたしました。
Web形式による学術集会開催は日本臨床毛髪学会として初めての試みであり、運営面で至らぬ点もあるかと存じますが、今後の学術集会の新しい形の提案になると考え、最善を尽くす所存でございます。
多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第25回日本臨床毛髪学会学術集会
会長 竹内正樹
東京女子医科大学八千代医療センター
形成外科教授